テキスト

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Le Mépris

軽蔑Le Mépris。観るのに集中力がいるので避けていたのですが、そうも言ってられないなと思い鑑賞。観賞後少し考える。冒頭でナレーションされる「映画とは欲望が作る世界の視覚化である。」に立ち返りなるほどと解ったふりをする。
メタ化された映画の中の映画で紡がれる対立項に潜む欲望に伴う軽蔑を説明なしに執拗に表現する様は常軌を逸しているのではと思うほど辛辣なまでの批判精神に満ちあふれている。それはわかるがめくるめく切り替わるカットバックや古典の引用にやっぱり正直戸惑うのだ。
ビビッドなカラーのバスローブをまとい時に美しい肢体を露にしながら演技するブリジット・バルドーでさえそんなゴダールの執着にやけに乾いて見えてしまう所は実は最高の見所かもしれない。全てはカプリ島から臨む真っ青な地中海の海にただのみ込まれて行くそんな映画でした。
個人的には好きなタイプの映画ですが悦に入ってお勧めしたりはしないです。

あとやっぱりほとんどわからなかったなぁ。

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