テキスト

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林檎かじったマッキントッシュさ。

マイルス・デイヴィスで映画を撮るならどの時代を切り取ったら面白いだろうか?ビートルズなら何処だろうか?そういえばJBも映画になるし。20世紀以降の偉人の伝記は情報量が多すぎて意見が別れる所だろう。

それこそThink differentして欲しかった。Crazyであって欲しかった。

映画 スティーブ・ジョブズを観た。伝記映画とは難しい表現だという事を改めて思わされた。ジョブズの場合何処の時代がいいのだろうか?追悼であればガレージ商店〜AppleⅡが作られるまでのウォズニアックとの蜜月の日々あたりではなかろうか?などと思いながら観て実はあまり集中できなかった。

本作はジョブズの大学以降が通史的に描かれ所謂追い出される所が中心に据えられビフォーアフターで人物造形の対比構造を狙ったヒューマンドラマを狙っている作りなのだろうがキャラクター描写の立体感に欠け物語の構造を上手く処理出来ていなく、やけに凡庸な経済ドラマに落ち着いている。思うに残酷さは徹底的に描かないといけない、大声を出せるうちはその深淵は表現できていないと改めて思わされた。

余計なお世話だがこのスタッフ&キャスティングで切り取るとしたら妙なヒューマニズムを排除して復活後から死までの快進撃あたりをドキュメンタリータッチで撮った方が演出的にもやりやすく良かったのではないかと演者のルックスが似ているだけに惜しいなぁと終始思う。とここまで書いてなんらかのフックがあったから書いているのだろうと思うけど多分もう観ない。

ちなみにマイルスなら中山康樹のマイルスの夏1969あたりかパーカーとの蜜月の時代が観たいと夢想する。

ファンの方ごめんなさい。

 

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