テキスト

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【以前電車で書いていた雑文】もし40男がマネーボール観たら何を思うか。
 
もちろんこれはフレキシブルな考え方で時代と寝てそして安定したビジネスモデルを考えついたGMを二枚目俳優ブラッドピットが演じた物語ではない。と書いてそうも読めるなと思った次第。。
 今朝ふと『マネーボール』 の事を思い出した。この映画素晴らしいヒューマンドラマでもありバディームービーでもあるのだが、ないにより面白いのは立場が球団GMって経営者に視点をおいた点。日本ではビジネス書として有名になったマネーボールの映画版。メジャーリーグ屈指の貧乏球団アスレチックスをセイバーメトリクスという統計学を用いてなんとか錐揉みしながら、そしてついにはメークミラクル地区優勝までおこしてしまうビリー・ビーンという実在の人物で現在もメジャーリーグ屈指のGMの物語。もちろん映画としての出来は素晴らしく単なるビジネス書をソーシャルネットワークで脚本を書いたアーロンソーキンという人が抜群の物語に仕上げている。どこかの女子がドラッガー読んで甲子園目指すのとは訳が違うのだ。
 さて、このブラッドピット演じるビリー・ビーンという男。本当に周りにこういう人いたらどうなんだろー??と思う男です。とにかく上手くいかないと物に当たりまくる、試合に負けたら携帯ぶっ壊す、ミーティングルームでバット折る、監督とは折り合わない、スカウトとは喧嘩、勝手に人事を決めてくる、挙げ句の果てには試合を観ない。でも凄腕ビジネスマンいや彼はロクデナシ男なのか?そこをどう観るかが徐々に経営するとはなんなのか?仕事とは?と言う地点までに否応がなしに引き込んでくれます。その地点まで行くと野球はレトリックとしてしか機能しません。
 信念とか、破壊とか、残忍さのコントロールとか、裏切りとか、これらを究極の善意でラッピングする知性と体力。結果、結果、結果、結果そして孤独。絶え間なく訪れる孤独。劇中のビリービーンという男は深い孤独の淵で生きています。孤独の淵から見える風景がこの映画にはたっぷりと描かれています。そこで魂を失う瞬間もそして少しだけ取り戻す瞬間も描かれます。その男に何を見るるかは実際映画で確認してください。ひょっとしたらグッとくるかもしれませんし、またはなにも感じないかもしれませんが。

余談ですがジョブス取るならこのチームで撮るといいのではないかなー?とおもう。